こくうまチーズを頬張りながら酒を飲んでると、いつのまにかチェアで微睡んでいた様だ。
焚き火の鎮火と共に前面ファスナーを閉じ、幕内で鍋をやっていて良かった。
危うくデカ過ぎるツララになるところだった。
ジャイアントハッキンカイロのベンジン投入が少なかったらしく、こちらも鎮火。
鎮火した寒さで起きなかったら、恐らく新年はギックリ腰。
相変わらず付いたか付いてないんだか分からぬ火口を炙る。
謹賀新年
明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い致します
谷あいなので、初日の出が昇るのは川向こうの山を越えてからとなる。
新年おめでとうラインが届くが、7:30でもまだ顔を出してくれない。
熱々の火傷をしそうなコーヒーを飲みながら、頻繁に両手をこすりつつ、日の出を待つ。
朝の散歩で場内を一周。
メインサイトには、バイクでハンモッカーがいらっしゃった。
まだまだ世の中には更なるツワモノが存在する。
サイトへ戻り際に気づいた。
ステルスカップルのタープが見当たらない。
隣にはエンジンをかけて窓を覆ったクルマだけが。
そうか、りん議の末、車中泊に決まったのね。
正解、正解。良き経験になったのでは、と老婆心。
2度目のコーヒーを沸かして、最近ハマりつつあるホットサンドの準備。
6枚切りにチーズ、ハム、マヨ、ハム、チーズと、上から読んでも下から読んでもしんぶんしの様に具をトッピング。
朝霧では片面焦げ焦げで、香ばしいにも程があるだろホットサンドだったため、バウルーの炙り加減には気を遣った。
いくらなんでも開け閉めしすぎだろう、とバウルーに笑われながら、斜めに日が差してきた川面を眺めつついただく。
世界最強かもと思わせる味わいに、昨晩のステーキも地上最強と言っていた自分を笑う。
野で喰らうモノは何でも旨いということか。
9:30を過ぎると、太陽光のおかげで幕内は6度まで上がった。
野に出ている時に感じる、太陽や水や空気への感謝。
日常で気に留めることもない、当たり前が当たり前では無い環境。
だからこそすべてのモノに感謝の念が湧く。
中日はゆったりと元日温泉と洒落込むか。
時間的に凍結の心配が無い峠道を右往左往。
橋梁上の一件があったため、日陰はついつい慎重に。
藤野やまなみ温泉に到着。
自分には温泉の泉質が合う合わないがあるらしい。
ここの湯はジャストミート。
露天風呂からは裸ん坊の桜の木が7本ほど。
ここに寄らせてもらう度に、桜が満開の時期に来たいと願うが、年度末は一番の忙しさのため、まだ桜を拝む事は叶わない。
妄想族は、満開の桜をイメージして露天を楽しむ。
火照った身体を癒すのは、決まって豚肉の生姜焼き。
ここのタレは何とも表現しようの無い旨さなのだ。
さあて、サイトへ戻って、今度こそ火照った頭を冷やすビールにありつくとするか。