2018年12月12日
【決まりきった殻から抜け出して】-20章-
石やその下の土を掘って作られた竃では、チロチロとした小さな炎がくすぶっていた。
脇には携帯スコップが刺さっていた。
恐らく自作と思われる五徳にクッカーが載せられ湯気を立てていた。
その辺で拾ってきたであろう薪が、竃の傍で熱せられ、盛んにシューという音と共に水蒸気を上げていた。
釣りをする背中、野営のスタイル、火の世話の加減、クッカーの煤け具合、捌き方…、それらすべてに見入ってしまった涼介は、しばらくうっとりと我を忘れていた。
慎一郎の小気味好い動きに、何もしていない自分に気づき慌てて名乗った。
「あっ、俺、梶原涼介って言います」
「佐々木慎一郎です。よろしく」
歳の差は30ほどありそうだが、それを感じさせない握手で出会いは始まった。
この記事へのコメント
こんばんは(^ ^)
出会ってしまいましたね!
いいね
こんな出会い
自然の中ではイーブンなんですね
あー
俺もジッポ直そうかな
出会ってしまいましたね!
いいね
こんな出会い
自然の中ではイーブンなんですね
あー
俺もジッポ直そうかな
Posted by shinn.
at 2018年12月12日 23:01

Shinn.さん
毎度どうもです!
ありがとうございます。
出会う場所は、絶対に野営と決めてました(^^)
だって漢ですから…
漢は焚き火の前では、歳の差を忘れます。
毎度どうもです!
ありがとうございます。
出会う場所は、絶対に野営と決めてました(^^)
だって漢ですから…
漢は焚き火の前では、歳の差を忘れます。
Posted by 一輪駆動
at 2018年12月12日 23:11
